海老名市は、駅周辺などの開発が進み商業施設やオフィスなどで賑わう一方、田んぼや畑なども多く残る自然豊かな場所で、稲作や露地野菜栽培、いちごやトマトといったハウス野菜の栽培など、さまざまな形の農業が行われています。
海老名で農業を始めたいとお考えの方はどうぞご相談ください。

農業を始めるまでの流れ

農業技術を習得する
農業を始めるには、栽培技術だけではなく、農業機械の操作や農業経営などさまざまな知識や技術が必要です。知識技術の習得には、次のような方法があります。
農業経営計画を作成する
農地の借用や新規就農者として市町村からの認定を受けるためには、就農から5年間程度の農業経営についての計画を作成する必要があります。(青年等就農計画)
農地を確保・借用する
  • 当センターと農業委員会が連携して、農地探しをお手伝いします。
  • 農地が確保できたら、農業経営基盤強化促進法に基づく農用地利用集積制度等による農地借用の手続きを行います。(最初に農地を借用する際は、農業委員会の会議へ出席していただきます)
営農スタート

※その他、農業次世代人材投資資金、農業系融資、市の補助制度、JAへの加入など各種相談に応じます。

農業支援センターによる助成制度

海老名市農業支援センターでは、新規就農者を対象に助成金を交付する事業を実施しています。事業の概要は次の通りです。

  1. 機械等購入助成事業
    対象経費:農業用機械や資材、農薬、肥料、種苗等の購入費用
    助成金額:対象経費の1/2以内(上限20万円)
  2. 家賃助成事業
    対象経費:市内に居住する新規就農者が支払う家賃
    助成金額:家賃月額の1/2に相当する額(上限3万円)、12ヶ月分まで


助成金を受けるには条件があります。詳しくは担当までお問合せください。

新規就農者の紹介

農業支援センターを通じて海老名市で就農した方をご紹介します。

名前/年齢小口 宣夫(こぐち よしお)/ 昭和55年生まれ
就農時期令和4年7月
主な耕作地本郷
営農形態(主要品目)有機露地野菜(季節の野菜を多品種栽培)
連絡先等https://instagram.com/shinou_koushou

【本人からのコメント】
生まれは横浜市ですが、4歳から千葉県白子町、農地の近くで過ごし、会社員となってからは都内周辺での生活になりました。
2011年の東日本大震災以降、週末の時間を使い福島県の浜通りを中心に災害ボランティア活動に参加しました。
福島県以外にも全国各地での活動に参加する中で、農地を維持する尊さに改めて触れ、社会人向けの週末農業学校で有機農業の基礎を学びました。
本格的に農業の道に進むべく、農業学校の講師が営む愛川町のNO-RAで2年間、有機農業を学ぶ研修生活へ。
研修を続ける中で、自然の循環を意識した持続可能性の高い有機農業を広めることが、災害ボランティア活動で見てきたような被災の現場を減らすことに繋がるのではと思い至りました。
2022年7月から海老名市内で農地をお借りし、農薬や化学肥料に頼らない、土のチカラを基本においた有機農業に取り組むことで、将来の世代に災害で苦しむ人の少ない社会を残すことを念頭に、日々作業にあたっています。

名前/年齢川上 誠矢(かわかみ せいや)/平成6年生まれ
就農時期令和5年4月
主な耕作地中河内
営農形態(主要品目)ラズベリー、メロン等
連絡先等 
https://instagram.com/nipponrubus

【本人からのコメント】
小さい頃から農業に興味をもち続け、大学では農学を学び、オランダ・インドネシアへの農業留学を通じて、自らで農業経営をスタートしたいと決心しました。
これからも小さい頃からの「美味しいものを作ってお客様に届けたい」という想いを持ち続けて、美味しい国産ラズベリーをお届けできるように切磋琢磨していきたいと思います。